概要  
起動スクリプトを管理する。「/etc/rc[0-6].d」ディレクトリの配下にあるシンボリック・リンク・ファイル(実体は「/etc/init.d」ディレクトリ配下)の生成や変更・削除,各サービスの起動に関する設定をする。

 構文  
chkconfig --list [起動スクリプト名]

または

chkconfig --add 起動スクリプト名

または

chkconfig --del 起動スクリプト名

または

chkconfig [--level ラン・レベル] 起動スクリプト名 {on|off|reset}

または

chkconfig {--help|-h}

または

chkconfig {--version|-v}

※起動スクリプト名は「/etc/init.d」ディレクトリ配下の起動スクリプト名を指定する。

 利用環境  
Red Hat Enterprise Linux ○(chkconfig-1.3.13.4-0.3で確認)

 オプション 
--list [起動スクリプト名]Linuxの動作モードを意味する各ラン・レベルごとの起動スクリプトの状態を表示する。起動スクリプト名を省略した場合は,すべての起動スクリプトの状態を表示する。
--add 起動スクリプト名起動スクリプトを管理対象として追加する。起動スクリプト内に記述されている設定を元に「/etc/rc[0-6].d」ディレクトリ配下に起動スクリプト(シンボリック・リンク)が配置される。
--del 起動スクリプト名起動スクリプトを管理対象から削除する。「/etc/rc[0-6].d」ディレクトリ配下から起動スクリプトを削除する。
[--level ラン・レベル] 起動スクリプト名 {on|off|reset}各ラン・レベルにおける起動スクリプトの状態を設定する。「on」を指定した場合は起動スクリプトにstartという引数をつけて実行されるという設定になる,「off」を指定した場合はstopという引数をつけて実行される設定となる。startはサービスを起動する引数であり,stopはサービスを停止する引数である。resetを指定した場合には,起動スクリプト内に記述されているデフォルトの設定となる。ラン・レベルは0~6の整数値で指定する(0:システムの停止,1:シングル・ユーザー,2:ネットワーク機能なしのマルチユーザー,3:CUIログインのマルチユーザー,4:カスタム,5:GUIログインのマルチユーザー,6:システムの再起動)。指定を省略した場合には,ラン・レベル2,3,4,5が指定されたものと見なされる。
--help|-hコマンドの使用方法を表示する。
--version | -vコマンドのバージョン情報を表示する。

 使用例1:起動スクリプトの状態を確認する(クリックで詳細表示)  
chkconfig --list 起動スクリプト

 使用例2:独自作成した起動スクリプトを管理する(クリックで詳細表示)  
chkconfig --add 起動スクリプト