マイクロソフトが,いよいよデザイナー向けツール市場に乗り出した。ブランド名は「Expression」。ビジネス・ワーカー向けのOfficeファミリー,開発者向けのVisual Studioに続き,デザイナー/クリエーターをターゲットにしたツール群である。

 Expressionファミリーが他社のデザイナー向けツールと大きく異なるのは,2007年のWindows Vista登場以降に実用段階になるWPF(Windows Presentation Foundation)への対応だ。WPFによって,Visual Studioとの連携など,エンジニア(プログラマ)とデザイナーとのコラボレーション支援というメリットを強く打ち出そうとしている。

 マイクロソフトへのインタビューのほか,ベータ版が試用可能なHTML制作ツール「Expression Web」のレビューなどでExpressionの可能性に迫る。

■目次■

Part1 マイクロソフトのデザインツール群Expressionの概要

Part2 「デザイナーとプログラマのコラボレーションを促進させたい」――マイクロソフトのExpression担当者に聞く

Part3 Expression Web 日本語ベータ版レビュー

Part4 米Adobeシニア・ディレクタが語る「WPFがFlashに追いつけるとは思えない」