フラッシュを搭載するストレージ製品が増えている。仮想デスクトップ(VDI)のボトルネック解消など、新たなニーズも見えてきた。ハードディスクドライブ(HDD)に比べて高価と言われるフラッシュだが、使い方によってはHDDより安価なケースもある。「ハイブリッド」と「オールフラッシュ」の使い分けを含め、フラッシュの価値を探った。

(司会は森山 徹=日経コンピュータ)

(写真:北山 宏一)

司会:

 フラッシュへのニーズが高まってきました。従来のハードディスクドライブ(HDD)の課題を含め、どんな理由が考えられますか。

Violin:森山

 いくつかの観点があると思います。データベースにもっと速くアクセスしたいとか、ERP(統合基幹業務システム)、BI(ビジネス・インテリジェンス)、メールシステムなど業務速度を改善したいという要求を良く耳にします。バッチジョブが遅いという悩みを解決するために導入した例も多くあります。

 最近米国で流行っているキーワードに、「シリコン・データ・センター」があります。HDDのような駆動する装置を無くして省スペース、省電力のデータセンターを立ち上げるのに、フラッシュをメインで使うというアプローチです。これらはフラッシュの大きな特徴の一つで、スペースは従来型と比べると20分の1、消費電力は10分の1、それで性能は10倍速いという例が典型的です。

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