FMCソリューションとして実績のある当社の「uniConnect」およびモバイル認証で定評のあるレコモットの「moconavi」を組み合わせたソリューションを提案する(図1表1)。

図1●私有端末での業務通話に自社開発のFMCソリューションを活用
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表1●エス・アンド・アイの提案
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 uniConnectはスマートフォンを内線化するシステムである。今回のRFPに含まれる電話関連の要件をすべて満たすことができる。

 社外との業務通話には、スマートフォンにインストールする専用のダイヤラーを利用する。個人の通話は、スマートフォン標準の電話機能を使う。ダイヤラーによる業務通話は会社の固定電話回線を経由する形となり、すべて会社の請求となる。これにより、通話料金の公私分計を実現する。私有スマートフォンによる社内Wi-Fi/社外3G回線での発着信は、内線番号および外線番号(DID:Direct Inward Dialing)の両方を利用できる。

 会社で利用するアドレス帳については、個人が利用するスマートフォン標準のアドレス帳とは別に、uniConnectで提供する「共有アドレス帳」を利用する。端末紛失時には、共有アドレス帳および履歴を削除するため、私有端末上の個人データを削除せずに、会社管理のデータだけを削除可能だ。

 私有スマートフォンでのアプリ利用には、moconaviを使う。スマートフォンにインストールした専用アプリで業務データを閲覧する。業務サーバーと同期せず、端末にデータを残さない。閲覧のために一時的にキャッシュする画像データについても、専用アプリ内のメモリー領域(ヒープメモリー領域)だけに置く。これにより専用アプリを閉じるとデータが残らないようにして、情報漏洩対策を徹底する。