クラウドサービス総覧2012年版の汎用業務系SaaS編では、26社が提供する40サービスごとに、サービス名称、紹介URLとともに、(1)サービス内容関連、(2)カスタマイズ関連、(3)料金関連、(4)契約関連、(5)信頼性関連、(6)保守サポート関連、(7)運用セキュリティ関連、(8)実績関連という8分野にわたって、計32項目もの詳細なデータを掲載する(表)。
分野 | 調査項目 |
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サービス名称など | 名称、種類、紹介サイトURL |
サービス内容 | サービスの基本タイプ、サービスの種類、サービスの内容・機能、利用可能なクライアント種別 |
カスタマイズ関連 | 画面のカスタマイズ方法、業務ロジックの設計・構築方法、データベースの設計・構築方法、他システムとの連携、導入支援やカスタマイズを実施する国内での認定パートナー企業数、業務パターンなどを設定済みのテンプレート数 |
料金関連 | 最小構成時の初期費用、期間以外の利用料金の変動要因、期間による課金単位 |
契約関連 | 利用開始時の申し込み方法、構成変更時の指示方法、最低契約期間、利用開始までの期間、設定変更にかかる期間 |
信頼性関連(標準で顧客に保証するサービスレベル) | 保証するサービス稼働率、サービス停止と見なす処理途絶時間、計画停止の通知時期、障害・災害発生時の通知方法 |
保守サポート関連(標準で顧客に保証するサービスレベル) | サポート時間(日本時間)、サポート受付方法、バックアップデータの保持期間、システムログの開示 |
運用セキュリティ関連(標準で顧客に保証するサービスレベル) | 外部機関によるセキュリティ監査・認証(SAS70など)、ユーザーデータの保証、契約終了時のデータ返却、国内データセンターの指定可否 |
実績関連 | 日本国内における法人ユーザー数(地方自治体なども含む)、全世界における法人ユーザー数(地方自治体なども含む) |
SaaSと言えば、自社システムを構築・所有するより短期間で利用を開始できることが特徴のはずである。アプリケーションの種類やカスタマイズによって左右されるところも大きいので単純比較はできないが、調査結果を見ると、申し込みから「利用開始までの期間」として7サービスが「同日内」と回答。その一方で、10サービスは「1週間超」としている。
もう1つ気になるのが、カスタマイズへの対応だ。ネット経由でアプリケーションを利用するSaaSは、オンプレミスな自社システムに比べると融通が利かない。本調査では画面、業務ロジック、データベースのカスタマイズ方法(ユーザー自身が設定できるか、など)、他のシステムとの連携(連携用APIを公開しているか、など)、さらに、カスタマイズを実施する認定パートナーを質問している。
次ページから、汎用業務系SaaSのサービス一覧を表示する。御社の汎用業務系SaaS選択の一助となれば幸いである。