クラウドサービス「IIJ GIO」のサービス群を組み合わせたソリューションを提案する(表1)。IIJ GIOでは、各種利用シーンに合わせられるように細かなコンポーネントを用意している。仮想デスクトップサービスを中心に、ストレージ、認証、プライベート接続、運用管理などの基盤サービスを組み合わせる(図1)。

表1●インターネットイニシアティブ(IIJ)の提案
[画像のクリックで拡大表示]
図1●クラウド上の各種コンポーネントサービスを組み合わせて提供
[画像のクリックで拡大表示]

 仮想デスクトップ基盤には、米シトリックス・システムズのCitrix Xen App、同XenDesktopを利用。クラウド基盤はリソースオンデマンド型のサービスで、サーバー構成、スペックは非固定である。

 これをシンクライアント端末から利用する。仮想デスクトップについては統一(XenApp)を推奨するが、個別にデスクトップ環境を必要とする場面ではXenDesktopを使う。既存パソコンには「REMO」(USBメモリーもしくはSDカード型のREMOクライアントから起動)という別サービスを組み合わせる。

 このほか、一部のバージョン競合するアプリケーション、インストール不可なアプリケーションにおいてはマイクロソフトのApp-Vにより仮想イメージ化して配信する。CADなどの環境を利用するユーザーがいる場合には、別途、インテグレーションサービスで対応する(HP BladeWSを利用)。

 端末への外部装置の接続は、デバイスごと、ユーザーグループごとにポリシーを設定し、利用可能。接続アプリケーションの設定によっては、クライアントに接続されたリムーバブルメディアに書き込むこともできる。端末側でのデータ取り込みは、接続アプリケーションの「クライアントUSBデバイスリダイレクト」を利用し制御。外部接続装置の利用履歴は証跡管理システムで管理する。

 初期費はXenDesktopが1ユーザー当たり5400円、XenAppが2700円。月額料金はXenDesktopが1ユーザー当たり3950円、XenAppが3250円。