電子情報技術産業協会(JEITA)は5月17日,2005年3月の「移動電話国内出荷実績」を発表した。携帯・自動車電話は464万5000台で前年同月比98.3%,2004年度(2004年4月から2005年3月)の累計は4408万8000台で前年度比88.5%と落ち込んだ。

 一方,公衆用PHSの2005年3月出荷実績は,前年同月比227.3%の9万2000台。2005年2月も前年度比293.8%の5万8000台だったため,2カ月連続で出荷実績を伸ばしたことになる。

 この理由についてJEITAは,「事実上,PHS事業者として1社となったウィルコムが伸ばしたもの。PHS全体の出荷台数が少ないので,大口の法人契約などが入ることで一時的に伸びが大きく見える」とコメント。なお公衆PHSの2004年度累計出荷台数は,前年度比58.4%の68万5000台でほぼ半減している。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション