同じキーワードなのに検索結果が変わる

 Google検索では、全く同じキーワードを入力しても、表示の内容や順番は一定ではない。ユーザーの使用状況や環境に応じて検索結果に調整を加えているからだ。

 検索結果の違いが最も端的に表れるのが、Googleアカウントのログイン時とログアウト時の比較だ(図1)。ログインしてから検索すると、それまでの検索履歴が参照され、検索回数の多い分野や関連製品の情報などが上位に表示される。例えば、キーワードに「タブレット」と入力したならば、通常だとiPad関連の結果が上位に表示される可能性が高い。ところが、Android関連の検索が多いユーザーだと、Androidタブレットの情報が表示される傾向にある。

ログイン時は履歴や保存データが検索結果に影響する
ログイン時は履歴や保存データが検索結果に影響する
図1 Google アカウントでログインすると、検索結果にこれまでの検索履歴が反映される。そのため、同一のキーワードであっても、ログアウト時の検索結果と異なる
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 さらに「プライベート検索」という機能も有効にしていると、米グーグルの各サービスに保存しているデータが参照され、やはり検索結果に影響する。スマートフォンの場合だと、Googleカレンダーに入れた予定が「Google」アプリで検索できるようになっている。

 グーグルは、検索履歴を利用することで、より的確な検索結果が表示されるようになるとしている。ただ、検索履歴やクラウドに保存したデータを利用されるのに抵抗感がある人もいるだろう。ログインした状態で検索履歴を反映させないようにするには、図2の画面で「ウェブとアプリのアクティビティ」の項目にあるスライドをオフにする。また、プライバシー検索機能は図3の画面で無効にできる。

検索履歴を反映させない設定を選ぶ
検索履歴を反映させない設定を選ぶ
図2 過去の検索履歴を検索結果に反映させないようにするには、上の「アクティビティ管理」を開き、赤枠のスライドをオフにすればよい
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検索結果に影響するフィルターを無効化する
検索結果に影響するフィルターを無効化する
図3 「Google検索」の画面右下にある「設定」→「検索設定」の順に選び「検索の設定」画面を開くと、プライベート検選択索を無効にできる
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