SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)部門は、グループウエアやWeb会議などの「汎用情報系」、ERP(統合基幹業務システム)やCRM(顧客関係管理)といった「汎用業務系」、教育機関向けや電子カルテなどの「特定業種業務向け」の3部門で、合計30のベストサービスを選出した。
汎用情報系SaaS部門では16サービスを選出した(表1)。サイボウズの「cybozu.com(サイボウズ Office/Garoon)」が第4回以来、グーグルの「Google Apps for Business」が第3回以来、再選出された。
汎用業務系では、6サービスを選出した(表2)。サイボウズの「kintone」とスマイルワークスの「ClearWorks」は初選出。kintoneは業務アプリケーションをクラウドで開発するツールとして知られるが、最近は「営業支援(SFA)パック」などが用意されている。ClearWorksは、会計・販売・給与の統合業務アプリケーションをサービスとして提供する。
特定業種業務向けでは、8サービスを選出した。日立システムズの電子自治体ソリューション「e-ADWORLD2/SaaS」と美容室・サロン向け顧客管理・売上管理システム「Salon's Mate」は、ベストサービスとして初選出になる。
調査項目については「料金関連」で「標準で支払いに選択できる通貨」を追加するといった変更を3部門共通に行っている。また、「信頼性関連」で「保証するサービス稼働率」に99.99%以上のランクを設けるといった厳格化を行っている。