ホームページを開くのに時間がかかる、次の画面がなかなか現れない――インターネットの閲覧の際によくあるイライラを、フリーソフトで解消しましょう。

 ホームページを開くのが遅い原因の1つに、データの読み込みに時間がかかるということがあります。動画や音声が盛り込まれるなど、ページのデータが大きくなる傾向があるからです。

 こんなときは「ネット・チューン」を試してみましょう。このソフトは、パソコンが一度に送受信するデータの量を調整できます。データ量の設定を最大値に変えることで、ホームページ表示のスピードを速くできることがあります。

 また、ホームページを読み込んで表示させるブラウザーにも注目。インターネット・エクスプローラ(IE)を、もっと”軽い”ものに変えるのも有効です。ここでは、軽快な動作で定評のあるソフトの中でも「グーグル・クローム」を使ってみましょう。注意したいのは、わずかですが「クローム」で開けないページがあること。こうしたページは、IEで開くようにします。

ネットの通信速度を設定変更で速くする

『NetTune』 ネット・チューン
作者名 みー氏氏 バージョン 1.6.0 対応OS XP Vista
ファイル名 ntune160.exe
ダウンロードURL http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/net/se218137.html
準備方法 ダウンロードした「ntune160」をダブルクリックしてインストール。「インストールするフォルダ」ではデスクトップを指定する →方法1
起動方法 デスクトップの「NetTune」フォルダの中の「NetTune」をダブルクリック

 インターネット上のデータは「パケット」と呼ばれる小さな固まりに分割されて送受信しています。「ネット・チューン」は、パケットの大きさや同時に扱えるパケットの数を変更するソフトです。ADSLや光ファイバー通信を利用している場合、同時に扱うパケットの数を大きく設定すると、通信速度を速くできることがあります(図1)。すべてのパソコンで必ず速くなるわけではありませんが、試してみる価値はあります。

通信の設定を変更する

図1 ネット・チューンを起動し、「推奨設定」をクリック(1)。さらに「TCP Window Size」をクリックし(2)、(3)の欄に「65535」を入力して「設定」(4)。パソコンを再起動する。もし通信速度が遅くなったら、「リセット」をクリックし(5)、再起動。[注1]
図1 ネット・チューンを起動し、「推奨設定」をクリック(1)。さらに「TCP Window Size」をクリックし(2)、(3)の欄に「65535」を入力して「設定」(4)。パソコンを再起動する。もし通信速度が遅くなったら、「リセット」をクリックし(5)、再起動。[注1]
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[注1]設定を変更する前に「ファイル」→「削除用レジストリファイルの書き出し」とクリックし、「マイドキュメント」などに保存しておくとさらに安心。もしパソコンの動作が不安定になりネット・チューンが起動できないとき、ダブルクリックするだけで設定を復元できます。