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図7-1●右クリック・メニューの[コマンドプロンプト]

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図8●アプリケーションのサムネイルが表示される

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図9●Tweak UIを用いた自動ログオンの設定

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図10●Power Calculator

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図11-1●Image Resizer

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図12●拡張されたCD書き込みウィザード

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図13●4つの仮想デスクトップを一覧したところ

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図14●Taskbar Magnifier

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図15●Webcam Timershot

定番ツール9本,ショート・レビュー
 PowerToysには,今回追加・更新されたツール以外にも,Tweak UIなど便利なツールが9本ある。これらを順に紹介しよう。

・「Open Command Window Here」 指定したフォルダをカレント・ディレクトリとした状態でコマンド・プロンプトを起動できる。Open Command Window Hereをインストールすると,エクスプローラの右クリック・メニューに[コマンドプロンプト]が追加される(図7-1)。ここで[コマンドプロンプト]を選択すると,このフォルダをカレント・ディレクトリとしたコマンド・プロンプトが開く(図7-2)。FTPで転送したいファイルがあるフォルダでコマンド実行したい場合などに重宝する。

・「Alt-Tab Replacement」 「Alt」+「Tab」キー(アプリケーション切り替えのショートカット・キー)を押したときに,アプリケーションのサムネイルが表示される(図8)。ただし,アプリケーションによってはサムネイルが正しく表示されないこともある。

・「Tweak UI」 Windows XPのユーザー・インターフェースを容易に変更できる。PowerToysの定番ツールである。自動ログオンの設定など,裏技的な設定変更が容易に行える。[スタート]-[すべてのプログラム]-[Powertoys for Windows XP]-[Tweak UI]で起動する(図9)。

・「Power Calculator」 グラフ表示や単位変換も可能な高機能電卓。[スタート]-[すべてのプログラム]-[Powertoys for Windows XP]-[PowerToy Calculator]で起動する(図10)。ここでは反比例のf(x)=1/xのグラフ表示と1インチをミリ・メートルに変換した表示となっている。インチとミリ・メートルの変換は,プログラム開発者にはうれしい機能である。

・「Image Resizer」 画像を右クリックして現れたメニューから[画像のサイズ変更]を選択することで起動する(図11-1)。ここで画像のサイズを変更できる。既定値では縮小した画像を新しく作成するが,[詳細設定]ボタンをクリックして設定項目を表示させることで上書きの設定も可能である(図11-2)。

・「CD Slide Show Generator」 Windowsの機能でCD書き込みを行う際に,画像ビューアも書き込めるようにCD書き込みウィザードを機能拡張する(図12)。画像ビューアを追加書き込みしたCDはCD-ROM装置に挿入するだけでスライド・ショーを表示するようになる。スライド・ショーはWindows 2000やWindows 98でも実行できる。

・「Virtual Desktop Manager」 4つの仮想デスクトップが使用できるようになる。起動はタスク・バーを右クリックし,[ツールバー]-[デスクトップマネージャ]と選択して行う。4つの仮想デスクトップで壁紙を変更することも可能である。仮想デスクトップはツールバー上の番号で切り替えが可能で,一覧表示をさせてからクリックすることでも切り替え可能である(図13)。

・「Taskbar Magnifier」 タスク・バーの一部が拡大鏡になる。タスク・バーを右クリックし,[ツールバー]-[PowerToy拡大鏡]と選択して起動する。起動すると,マウスカーソルの周辺が拡大されるようになる。Windows付属の拡大鏡とほぼ同じ機能であるが,表示領域を大きく取らないという特徴がある。ただし,標準設定ではあまりに拡大表示が狭いので,タスク・バーとともに拡大領域を広げるのがお薦めである(図14)。拡大率の設定などは拡大鏡部分を右クリックして行う。

・「Webcam Timershot」 PCカメラで自動撮影を行うツール。撮影は指定した間隔で行う。PCカメラは対応する機種があるようだ。ちなみに筆者はUSB接続のPCカメラとして,アイ・オー・データ機器の「MotionPix AVMC211」を所有しているが,このカメラは認識されなかった。[スタート]-[すべてのプログラム]-[Powertoys for Windows XP]-[Timershot]で起動する。図15は詳細設定まで表示させたものである。Webcam Timershotは[×]ボタンで閉じてもタスク・バーに収まったままであるので,終了させるときはタスク・バーのアイコンをクリックして[終了]を選択する必要がある。

【追記 2004年11月4日】
 「HTML Slide Show Wizard」で作成されるスライド・ショーに関して,Internet Explorer以外のブラウザで利用した場合について評価した。動作条件は,OSがWindows XP,スライド・ショーはシンプル版である。結果は以下の通りである。

・Opera 7.53  [プレイ]ボタンは表示されたが,機能しなかった。 [次ページ]ボタン,[前ページ]ボタンは機能した。

・Netscape 7.1  [プレイ]ボタンは表示されない。 [次ページ]ボタン,[前ページ]ボタンは機能するが,表示順がIEと異なっていた。

・Firefox 1.0 Preview Release  [プレイ]ボタンは表示されない。 [次ページ]ボタン,[前ページ]ボタンは機能するが,表示順がIEと異なっていた。