米Microsoft内部の情報ソースによれば,同社は次期Windows「Longhorn」(開発コード名)のベータ1の完成目標を7月27日に設定した。もっとも,社内のバグ調査に引っかかればこのスケジュールは延期される可能性がある。Longhornベータ1になる見込みのビルドは「5101」で,これは現在Microsoft社内で流通している最新のビルド「5103」よりも若干古い。

 既報の通り,Microsoftは現在,複数の系統のLonghornのビルドを開発している。その一方のビルドがベータ1となるようにコードのチェックを受けており,もう一方のビルドはポスト・ベータ1(またはベータ2)になるもよう。最近リークされたLonghornのビルドは,ベータ2になる方のビルドだったようだ。このリークはすぐに話題にならなくなるだろう。Microsoftが別の系統のビルドをもとにしたベータ1を広く世に公開するためだ。

 ベータ1のスケジュールが変化しない場合,Microsoftのテスト・チームはテストを7月22日までに完了する必要がある。また,ベータ1が出荷されるためには「アクティブ・バグ(明白なバグ)・ゼロ」を実現しなくてはならない。今週の月曜日(米国時間),ベータ1のアクティブ・バグの数は123個だった。火曜日には,この数字は86個にまで減少している。

(Paul Thurrott)