米MicrosoftのBill Gates会長兼チーフ・ソフトウエア・アーキテクトは,「Society of American Business Editors and Writers(SABEW)」の会合に出席し,同社の次期家庭用ゲーム機「Xbox 2」(開発コード名Xenon)を2005年内に出荷することを明らかにした。同時に,この製品が今後数年間,ゲーム機市場を支配することを期待すると続けた。初代Xboxの市場シェアは,ソニーの「PlayStation 2」に次ぐ2位が“指定席”だった。

 彼は,Xbox 2がホームPC上のデジタル・メディア・コンテンツと密接に統合する機能と,Media Centerに似たインターフェースを提供する頼りになるデジタル・ハブになると強調した。さらに,Xbox 2が先進のホーム・ネットワーキング機能を提供し,HD(High Definition)ビデオ・フォーマット(日本ではハイビジョン)を普及させるだろうと語った(関連記事)。

 「相当の投資をした結果,Xbox 2でわれわれが得るものは,高い信頼を受けて再び競争をする権利だ。つまりユーザーは,今やMicrosoftとソニーがほぼ同じ土俵に立ったと見るようになっている」とも語った。

 Xbox 2で市場での競争に勝てるのかと聞かれて,Gates氏は次のように答えた。Xbox 2開発に責任を負う重要な社員数人が,重役たちに,新しいシステムはビデオ・ゲーム市場の中でトップの座をつかめるだろうと保証したというのだ。彼はこうした変化が一番うれしいとも付け加えた。

 Microsoftは5月12日(現地時間)のMTVで,このXbox 2を初公開する(日本での放送は5月13日午前11時30分から)。この番組の司会は映画「ロードオブザリング」で主役を演じたElijah Wood氏が務める。その後,5月17日から開催される「Electronic Entertainment Expo(E3)2005」で技術的な詳細を公表する予定。

(Paul Thurrott)


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