米Microsoftは6月29日(米国時間),.NET Framework 2.0 SDKの最初のベータ版(英語版)をWebサイトで公開した。だれでも無償でダウンロードできる。対応OSはWindows 2000/XP/2003。インストールするには,別途.NET Framework Redistributable Package version 2.0 Beta 1が必要になる。Redistributable PackageもSDKのダウンロード・サイトから入手可能だ。

 x86対応の32ビット版だけでなく,IA-64版とAMD64/Intel EM64T版の2つの64ビット版も用意されている。.NET Framework 2.0が64ビットに対応した最初のバージョンになる。

 .NET Framework 2.0 SDKには,C#,Visual Basic.NET,J#の各コマンド・ライン・コンパイラのほか,MSIL(Microsoft Intermediate Language)の逆アセンブラであるildasmなどのコマンド・ライン・ツールが含まれる。

 .NET Framework 2.0には,新たにC++言語のテンプレートに相当するGenericsなどの拡張機能が実装されている。Webアプリケーションのための仕組みであるASP.NETもバージョン2.0となり,Webフォームのコントロールが増え,セキュリティや認証などの機能が強化されている。

 なお.NET Framework 2.0 SDKよりも一足先に,統合開発環境を備えた.NET 2.0対応開発ツールとしてVisual Studio 2005 Express Editionベータ1がMicrosoftのWebサイトで公開されている(関連記事)。

 また,SQL Server 2005の無償版であるSQL Server Express EditionのTechnical Preview版も,MicrosoftのWebサイトからダウンロード可能になっている。

(山口 哲弘=日経Windowsプロ