米Microsoftは3月12日,標準仕様に準拠したiSCSIドライバ・ソフト「Windows iSCSI 1.0」を今年6月に提供することを明らかにした。iSCSI(Internet SCSIまたはSCSI over TCP/IP)は,SCSIのプロトコルをTCP/IPにパケット化して通信することで,Ethernetにつながったストレージ機器をローカルな周辺機器として利用する技術(関連記事)。最近,iSCSIの標準仕様がIETF(Internet Engineering Task Force)で決まったのを受けて,Windows向けの標準ドライバをMicrosoftが開発した。

 今回提供するデバイス・ドライバは,Windows 2000(クライアントとサーバー),そしてWindows XPとWindows Server 2003向けで,Webサイトから無償でダウンロードできるようにする。従来,ドラフト仕様のままベンダー各社が独自のドライバを利用していたが,標準化されたドライバを利用することで,マルチベンダーで利用可能になる。

(木下 篤芳=日経Windowsプロ)