ノベルは2001年1月24日,ディレクトリ関連の新製品「Novell DirXML 1.0」を2001年2月9日に出荷することを発表した。DirXMLは,OSやグループウエアが管理しているユーザー情報などを一元管理するためのソフトウエア。同社のディレクトリ・サービス製品「NDS eDirectory」と,他のソフトウエア製品が管理しているユーザー情報とのデータ交換機能を備える。データ交換用フォーマットにはXMLを採用している。

 DirXML 1.0を使ってユーザー情報を連携させれば,従来ソフトウエアごとに必要だったユーザー登録作業や権限変更作業およびパスワードの設定などが,1個所に集中できるようになる。DirXML 1.0が対応する製品には,Windows 2000 Server(Active Directory),グループウエアのMicrosoft Exchange Serverとロータス ノーツ,ディレクトリ・サービス製品のiPlanet Directory Server。そのほか,RDBMSのOracleと,統合業務パッケージ・ソフトウエアのPeopleSoftに対応する予定だ。また,用意する開発キットを利用すれば,自社開発した独自システムなどとも連携可能である。価格は1000万円から。別途コンサルタント料が必要となる。

 DirXML 1.0の発表に併せ,従来から提供していたディレクトリ関連製品の新版も発表した。(1)ユーザー情報などを格納するディレクトリ・サービス製品「NDS eDirectory 8.5」,(2)OSのアカウント情報をNDS eDirectoryに統合する「Novell Account Management 2.1」の2製品。2001年2月9日に出荷する。Novell Account Managementは,従来「NDS Corporate Edition」と呼んでいた製品である。

(松山 貴之=日経オープンシステム)

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