ノベルは2月9日,異種ディレクトリ間の同期を実現するソフトウエア「Novell DirXML 1.0」の日本語版を発売する。複数システムで個別に管理しているユーザー・アカウントや資源情報などを一元管理する機能を持つ。
DirXMLは同社のディレクトリ製品「NDS eDirectory」と組み合わせて使用する。発売時点で同期が可能なディレクトリ製品は,eDirectoryのほかマイクロソフトの「Active Directory」と「Exchange Server」,ロータスの「ノーツ」,米iプラネット・Eコマース・ソリューションズの「iPlanet Directory Server」。このほかオラクルやピープルソフトの製品にも対応する予定。
同期対象のディレクトリ・サーバーにDirXMLドライバを実装し,XML(extensible markup language)でeDirectory側のDirXMLエンジンと連携させる。ディレクトリ間のデータ構造の違いや同期の方向,内容などをXMLによって記述した「ルール」によって設定する。
DirXMLが狙う市場は,複数のディレクトリが乱立している大規模ユーザー。「人手が削減できるだけでなく,1回の操作で複数アカウントの設定が終わることによる時間の節約も大きなメリット」(ノベルの山口庄一プロダクトマネージャー)と言う。DirXMLのライセンス価格は約1000万円から。原則としてコンサルテーションとセットで販売する。
同時に同社のディレクトリ製品の新バージョン「NDS eDirectory 8.5」と,異種OS間のアカウントを一元管理するためのソフトウエア「Novell Account Management 2.1」(旧NDS Corporate Edition)も発売する。両製品とも処理の高速化が最大の改良点。eDirectoryではインデックスをユーザーが定義できるようにし,Account Managerはキャッシング機能を持たせることで,アクセスを高速化した。
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