プラネックスコミュニケーションズは8月3日,不正パソコンから社内ネットワークへのアクセスを防ぐためのソリューション・パッケージ「PLANEX Trusted Secure Network」を発表した(写真)。LANスイッチや認証サーバーなどをセットにしたパッケージで,同日販売を開始する。

 PLANEX Trusted Secure Networkは,IEEE 802.1XのEAP-TLS(extensible authentication protocol - transport layer security)を使い,社内ネットワークにアクセスするパソコンに対してディジタル証明書による認証を行う。ディジタル署名の作成に使う秘密鍵は,フェニックス テクノロジーズの「Phoenix TrustConnector」と呼ぶ仕組みで保護する。具体的には,パソコンのBIOS(basic input/output system)と連携し,デバイス固有の識別情報に基づいて秘密鍵を暗号化,保持する。

 ただし,この仕組みの実現にはフェニックス テクノロジーズのBIOSを搭載したパソコンを利用する必要がある。同社のBIOSの国内におけるシェアは約91%あるが,他社製のBIOSを搭載したパソコンの場合は「BIOSをエミュレートするドライバを提供することで対応する」(フェニックス テクノロジーズ カスタマー ソリューションズ 窪倉克彦・エンジニアリング本部次長)。

 参考価格は,5ユーザー/無線LAN向けのパッケージが34万円から(TrustConnectorのライセンス,Windows Server 2003搭載の認証サーバー,IEEE 802.1X対応の無線LANアクセス・ポイントを含む)。オプションで導入前のコンサルティングやサポートなども提供する。