KDDIは8月2日,9月に予定している非接触IC対応携帯電話向け新サービス「EZ FeliCa」の詳細を発表した。同社はすでに7月11日に同サービスの開始時期や端末の概要を公表していたが,今回,実際に使えるサービス・メニューや端末仕様を明らかにした。
 
 EZ FeliCaのサービスは,非接触IC対応端末を駅の自動改札機や売店に設置された読み取り機にかざすことで,運賃の支払いや商品の購入ができるというもの。EZ FeliCaに対応したサービス会社には,ゲオやサークルKサンクス,第一興商,全日本空輸や東日本旅客鉄道(JR東日本)など19社が顔を揃えた。このうち十数社は,EZ FeliCaの開始当初からサービスを提供する予定である。

 KDDIは,ユーザーがEZ FeliCaの各サービスへ手軽にアクセスできるように専用ポータル・サイト「EZ FeliCaサイト」を用意する(写真)。また端末には,紛失などによるFeliCaの悪用を防ぐためのセキュリティ機能も搭載する。例えば任意のロック番号を設定して第三者のFeliCa利用を制限したり,紛失した際に遠隔操作で自動的にFeliCa機能をロックできる。

 また,EZ FeliCa開始と同時に,対応端末「W32S」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製),「W32H」(日立製作所製)を発売する。W32Sは,着せ替えパネルを利用した端末。写真や動画,着うたなどを多数ダウンロードしてもEZ FeliCaが使えるよう,メモリー容量は45.5Mバイトを確保した。W32Hは,フルブラウザの「PCサイトビューアー」,パソコンのデータを見られる「PCドキュメントビューアー」を搭載。どちらの製品も,KDDIが提供する第3世代携帯電話サービス「CDMA 1X WIN」に対応している。