NTTコミュニケーションズは7月19日,中小規模の企業拠点を対象としたIP電話サービス「Centrexバリューパック」を発表した。同社のIP電話サービス「.Phone IP Centrex」のサービスにIP電話機などをバンドルしたワンストップのサービスで,7月20日から開始する。

 Centrexバリューパックは,中小規模拠点のIP電話環境構築に必要な端末,設置工事,保守サービスを一括して提供する。アクセス回線にはNTT東西地域会社の「フレッツ・ADSL」および「Bフレッツ」を利用する。

 ユーザー企業の利用形態に応じて(1)IP電話機を利用する「SIP-Phoneタイプ」,(2)VoIP-TAを利用して既存のビジネスフォンを利用する「TAタイプ」,(3)無線LANに対応したIP電話機を利用する「モバイルタイプ」--の3種類を用意した。ただし,(3)は9月をめどに提供する予定である。

 料金はIP電話端末の台数や利用するアクセス回線によって異なる。例えば,SIP-PhoneタイプでIP電話機を5台利用する「SIP-Phone5プラン」の場合,初期費用が22万3755円から,月額費用が1万2652円からである。TAタイプの場合,通話チャネルが1,アクセス回線にフレッツ・ADSLを利用する「TA1(DSL)プラン」で初期費用12万1800円から,月額費用4042円からとなる。フレッツ・サービスの利用料は別途必要。