キヤノンシステムソリューションズ(キヤノンSOL)は,新ビルへの移転を機にNTTドコモのFOMA/無線LANデュアル端末「N900iL」を120台導入したIP電話システムを稼働。5月より実運用に入っている。

 システムを構築したのはユニアデックスで,同社のN900iL利用システムの第一号ユーザーとなる。これまでキヤノンSOLでは,社内同士でも携帯電話を使って外線で通話するなど無駄なコストが発生していたという。これらを改善するとともに,今後SI企業でもあるキヤノンSOL自身が,無線IP電話ソリューションのためのアプリケーション開発を通して顧客への提案につなげるのが導入の狙いである。

 キヤノンSOLのシステムの特徴は,N900iLとSIP(session initiation protocol)サーバー(ネクストジェン製)を組み合わせたIP電話システムと,米シスコシステムズのIP電話システム「CallManager」を共存させた点。CallManager側で管理するIP電話機は鳥取三洋電機の「IPP-3200」。IPP-3200を400台導入し,N900iLと合わせたIP電話の台数は520台となる。IPP-3200とN900iLとの間での転送処理など基本的な内線電話機能も相互に使える。

 無線LANアクセス・ポイント(AP)および無線LANスイッチは米アルバワイヤレスネットワークス製。キヤノンSOLが入居する東京都内のビルの全6フロアに無線LAN APを設置。その台数はビル全体で約50台となった。1APあたりの同時通話台数は7台程度と見積もった。

 キヤノンSOLでは,他の事業所などで従来のPBX(構内交換機)を使った多機能電話機や,構内PHSも継続して使っており,今後順次IP電話機へ移行。N900iLは200台程度まで増やす計画である。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション