システム開発会社のソフトブレーン・インテグレーションは6月30日,無償のIP電話ソフト「Skype」を活用した企業システムの構築でライブドアと業務提携を結んだ。ライブドアが販売するSkype関連製品などを使い,Skypeによる内線システムや,Skypeと連携した業務システムの構築を企業に提案していく。

 Skypeの利便性に着目し,ビジネスに活用する企業が増えている。しかし現状は,「セキュリティや管理面で不安を抱えながら運用していることが多い」(ソフトブレーン・インテグレーション)。(1)ファイル転送機能による情報漏えいの危険性がある,(2)PtoP(peer to peer)技術を使うのでシステム部門による管理が難しい,などの理由がある。

 そこでライブドアが販売するSkype対応のパソコン管理ソフト「PCSK2 for livedoor スカイプ」(開発はゼッタテクノロジー)を使い,こうした不安を解消したシステムを構築していく。Skypeが持つファイル送信やチャット機能などを制限したり,通話相手の一覧「コンタクトリスト」を一元管理できるようにする。ネットワークの構築やコンサルティング・サービスなども手がける。

 このほか,ソフトブレーン・インテグレーションが開発・販売する営業支援システム「eセールスマネージャー」をSkypeと連携できるようにする。まず,eセールスマネージャーの顧客情報からSkypeで発信する機能を年内に提供する予定だ。