無線IP電話環境を全社に展開中の大阪ガスは7月1日,メルー・ネットワークスの無線LANスイッチ「Meru Controller」を採用する意向を明らかした。

 無線LANスイッチは,無線IP電話環境において音声品質の確保に大きな影響を与える重要な製品。無線LANスイッチ・メーカーには,メルーのほかに,米アルバワイヤレスネットワークス,米シスコシステムズ(旧・米エアスペース),NECなどがある。

 大阪ガスはメルー製品の採用の決め手になった理由として,1)アクセス・ポイントの基地局設計が容易,2)1チャネル当たりの通話数が多く10通話以上のときでも音質が確保できる,3)ハンドオーバーが発生しても通話の途切れが少ない,4)ロード・バランス機能が優れている--などを挙げている。

 メルーは2005年4月に日本法人のMeru Networksを設立するなど,日本市場で活発な動きを見せている。既に,ホテル大手のハイアット・リージェンシー・オーサカや,オフィス家具販売大手のイトーキの無線IP電話に,Meru Controllerが採用されている。メルーが大阪ガスというビッグユーザーを獲得できたことは今後の日本展開にとって大きな弾みとなりそうだ。