NTTドコモは6月14日,1.7GHz帯周波数に対応した第3世代携帯電話サービス「FOMA」用設備を開発したと発表した。

 開発したのは,1.7GHz帯用の無線基地局設備と携帯電話機。基地局,携帯電話機ともに2GHz帯で導入している設備の一部を変更し,新たに開発した1.7GHz帯対応の装置を組み込んだ。

 基地局装置と携帯電話機のメーカー名は明らかにしていない。NTTドコモは同設備を利用した屋内での評価試験を実施。屋外でのフィールド試験なども視野に入れながら1.7GHz帯でのFOMAサービス提供を目指す。

 総務省は6月3日に1.7GHz帯の3Gサービス向けの新周波数割り当てに向けた免許方針案を公表した。NTTドコモは,ユーザーやトラフィック増を理由に同周波数帯の割り当てを希望している。

 なお,NTTドコモは6月13日,韓国のLG電子との間でFOMA端末の共同開発に合意したと発表した。2006年春の国内での販売に向け開発を進める。