ケイ・オプティコムは6月10日,最大1Gビット/秒の戸建向けインターネット接続サービスの申し込みを開始し,7月1日から順次サービス展開すると発表した。サービス名称は「eo光ネット(ホームタイプ)」で,その中の「1ギガコース」がユーザー宅のパソコンまでを最大1Gビット/秒で接続する。ユーザー宅内の回線終端装置までを最大1Gビット/秒で接続し,回線終端装置からパソコンまでを100Mビット/秒とする「100Mプレミアコース」も用意する。

 今回のサービスは,既に神戸市須磨区の一部で試験サービスをしていたものを本格展開したもの。局側回線終端装置にはGE-PON OLT(gigabit Ethernet-passive optical network optical line terminal)を使用。GE-PONは分岐した光ファイバを複数で共用するPON技術をギガビット対応したもの。ユーザー宅には回線終端装置GE-PON ONU(optical network unit)を設置する。

 eo光ネット(ホームタイプ)の7月1日時点でのサービス・エリアは近畿2府4県の50の市町村。「1ギガコース」は月額8700円,「100Mプレミアコース」は月額5400円で,いずれも2005年10月末までは標準工事費2万8350円が無料となる。契約事務手数料は別途3150円かかる。なお,今回の発表に併せて同社の光ファイバを使ったケーブル・テレビやインターネット接続,電話のサービスの総称を「eo光」(イオヒカリ)に統一。従来の光ファイバによるインターネット接続サービスの名称は「eoホームファイバー」「eoメガファイバー」から「eo光ネット」に変更した。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション