総務省は6月8日,2004年度末の加入電話/ISDNの契約数とIP電話の利用番号数を公表した。加入電話は5163万件で2003年度末と比べ0.1%増加。これに対しISDNは798万契約で同7.5%減となった。


 加入者数の変動要因として,ADSL(asymmetric digital subscriber line)サービスを使うためにISDNから加入電話に乗り換えるケースやCATV電話の普及がある一方で,加入電話をやめて携帯電話だけにするケースやFTTHを使ったIP電話サービスへの移行などが考えられる。なお,加入電話にはCATV電話82万件(同54.7%増)と新型の直収サービス38万件,ISDNには新型の直収サービス2万件が含まれる。


 IP電話の利用番号数は830万で,2003年度末の528万から57.2%増え,初めて800万の大台を突破した。2004年12月末の公表数が783万件であったため,3カ月で約50万件増えた計算になる。同省の料金サービス課は「この増加傾向はしばらく続くのではないか」とする。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション