新光証券は,社員のパソコン操作を記録・管理するシステムの導入を開始した。現在,一部支店で試験運用中で,8月末までに約100拠点にある汎用業務用の全6000台のパソコンに導入する予定である。システム導入を手がけたネットマークスが6月7日に発表した。

 今回導入したシステムは,シーア・インサイト・セキュリティの「SEER INNER」。あらゆるパソコンの操作を“いつ,どのユーザーが”したかを記録できる。例えばログイン/ログアウト,OfficeアプリケーションやWebブラウザ,メール・ソフトの操作,ファイルのコピーや印刷などが記録可能だ。個々のユーザーのログはネットワーク経由で一元管理する。

 新光証券は今回の導入を「情報セキュリティ強化策の一環」(IT戦略部)とする。操作記録を取ることで,社員が安心して業務できること,顧客に安心してサービスを提供できることを狙っているという。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション