NECおよびNECシステム建設は5月24日,竹中工務店の東京新本社にIP電話約2000台規模のIP電話システムを導入したことを発表した。システムは2004年11月から順次稼働しており,5月時点でIP電話約2000台だけではなく,既存のPHS端末約850台と一部IP対応のディジタル多機能電話が混在するシステムとなった。

 SIP(session initiation protocol)サーバーはNECの「UNIVERGE SV7000」を採用。一方,PHSおよびIP対応ディジタル多機能電話は,IP-PBX(構内交換機)「APEX7600i」を使って管理する。SV7000とAPEX7600iを連携させることで,IP電話とPHS/ディジタル多機能電話間の保留や転送などを実現した。

 またSIPサーバーの故障時でも電話システムが使えるようにSV7000を二重化し,待機系へ切り替える機能を備える。停電時でもIP電話が使えるようにAPCの無停電電源装置群を一部に採用。2000台すべてが停電時に使えるわけではないものの,各部署などの単位で停電対応IP電話機を導入した。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション