マカフィーは5月12日,ウイルス定義ファイルの生成プロセスを明らかにした。これは4月に起こったトレンドマイクロのウイルス定義ファイルのチェック・ミスを受けてのもの。

 同社では定義ファイルを作成する際のチェックを,米国,英国,インド,アイルランド,日本(日本語版の場合)の5カ国に分散して実施していると説明。開発者,解析者,日本語版などにローカライズするセクションのそれぞれがファイルをチェックしていることを強調した。

 さらに同社は,定義ファイルを一般公開する前に従業員にダウンロードさせて問題が起こらないかどうかの報告を受けているとし,「トレンドマイクロと同じようなチェック・ミスは起こりえない」(マカフィー)とした。

 また,マカフィーは昨年10月に買収した米ファウンドストーンの新製品を発表した。

 新製品は,各企業においてセキュリティ確保の意思決定を支援するもの。ソフトウエア製品の「McAfee Foundstone Enterprise」とアプライアンス製品の「McAfee Foundstone 1000A Appliance」で構成する。価格は300万円程度。

(中村 良輝=日経コミュニケーション