総務省は5月12日,「1.7GHz帯IMT-2000技術的条件作業班」の第2回会合を開催。1.7GHz帯での第3世代携帯電話(3G)サービス実現に向けた技術条件をまとめる報告書の内容をほぼ固めた。

 報告書案には,1.7GHz帯でW-CDMA(wideband-code division multiple access)およびCDMA2000を導入する際の技術条件や,1.9GHz帯を利用するPHSとの干渉検討の結果などが盛り込まれた。

 作業班は,報告書を5月17日に開催予定の「携帯電話等周波数有効利用方策委員会」に提出。同委員会を通じて,5月30日に開催予定の情報通信審議会に報告される。

 1.7GHz帯の技術条件が固まったことで,業界関係者の注目は具体的な事業者を募る免許方針案に集まる。同案は,総務省が早ければ6月にも公表する予定。携帯事業進出を目指すソフトバンクとイー・アクセス,既存の携帯事業者であるNTTドコモ,ボーダフォンが割り当てを希望している。