米ジュニパーネットワークスは5月11日,ファイアウォール専用装置の新製品と不正侵入防御(IDP)機能追加モジュールを発表した。同社が「エンタープライズ・インフラネット」と呼ぶ,企業向けキュリティ製品群を提供する構想にのっとった製品となる。

 今回発表されたのは,大企業向けのファイアウォール専用装置「ISG‐1000」。特徴は,ファイアウォール機能利用時で最大1Gビット/秒のスループットを実現すること。「VoIP(voice over IP)のような小さなサイズのパケット処理が続いてもスループットが低下しない」(ロバート・マ セキュリティ・アーキテクチャ担当シニアディレクタ)という。ある販売代理店によると,ISG-1000の価格は500万円程度になる見込み。

 IDP機能を追加できるモジュールは,ISG-1000用だけでなく,その上位機種であるISG-2000用も発表された。ISG-2000用のIDPモジュールは5月中旬に出荷が始まるが,ISG-1000用のモジュールは2005年後半の出荷となる。

(宗像 誠之=日経コミュニケーション