シスコシステムズは4月20日,同社が新たに推進するセキュリティ戦略「Adaptive Threat Defence(ATD,適応型防衛システム)」アーキテクチャと関連新製品を発表した。米国ではATDとその関連製品は,2005年2月に発表済み。

 ATDは「自己防衛型ネットワーク」を実現するためにシスコが提唱するセキュリティ・アーキテクチャ。(1)ウイルスなどネットワーク上の脅威に対処する「Anti-X防御」(2)アプリケーションのアクセス制限などを行う「アプリケーションセキュリティ」(3)「ネットワークでの制御および抑制」の3つのコンポーネントで構成する。

 具体的な製品としては,侵入防止システムの「Cisco Intrusion Prevention System(Cisco IPS)」バージョン 5.0(135万1000円),VPN装置の「Cisco VPN 3000 コンセントレータ」バージョン 4.7(74万7000円)など。VPN3000には今回,SSL-VPN機能が加わった。

(中村 良輝=日経コミュニケーション