NECは4月20日,「UNIVERGE FOMA連携お試しセット」の提供を始めた。同セットはFOMA/無線LANのデュアル端末「N900iL」を使う無線内線IP電話システムを試験的に導入できるもの。初期費用5万円,月額費用10万円で,N900iLを最大7台使えるシステムを最長3カ月間試行できる。

 内線電話システムは,SIP(session initiation protocol)サーバー「UNIVERGE SV7000SS」1台,無線LANコントローラ「UNIVERGE WL3006-B」1台,無線LANアクセス・ポイント「UNIVERGE WL1200」3台,給電機能付スイッチング・ハブ「BF210/8」1台,SIP対応の固定IP電話機「NEterm50」2台などで構成。試行期間期間中はNECからレンタルを受ける格好となる。ただし,N900iL自体は別売。1台当たり4万5000円で購入しなければならない。

 内線電話がIP化されていない企業のために,SV7000SSと企業のPBX(構内交換機)を接続するモジュールも提供する。内線電話をIP化していない企業が,現在の内線電話を使いながら限定的にN900iLを導入すると言った使い方も可能である。

(武部 健一=日経コミュニケーション