ぷららネットワークスは4月20日,学習型のフィルタリング(ベイジアン・フィルタ)を使った「迷惑メール振り分けサービス」の試験提供を開始した。フィルタリングは同社のメール・サーバーで実行。迷惑メールを受信フォルダと別のフォルダに振り分け,メール・ソフトまたはWebブラウザのいずれかで確認できるようにする。日本オープンウェーブシステムズの迷惑メール規制システム「ESSP content filter」を導入することで実現した。

 試験サービスは,ぷららのBフレッツ対応サービスの会員から2万人のモニターを募集し無料で提供する。「試験期間中は全ユーザーが共通のフィルタを用い,フィルタリングの学習精度を上げていく」(技術開発部の赤桐壮人氏,写真)。迷惑メール振り分けサービスは,7月をめどに本サービスに移行。本サービスではユーザーごとにカスタマイズしたフィルタを提供する意向だ。本サービスは,フィルタリングは無料だが,迷惑メールを閲覧する機能の一部などは有料になる可能性がある。

 またぷららでは今後,実施中の「Outbound Port 25 Blocking」で迷惑メール送信者が送信できない相手ドメインの拡大や,送信ドメイン認証の導入を2005年度中に実施する計画だ。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション