ニフティは4月19日,インターネット接続サービス「@nifty」の会員向けに,迷惑メール対策機能を強化すると発表した。具体的には,(1)未登録アドレスのブロック,(2)迷惑メール通報機能,(3)送信者認証技術への対応――の三つ。
(1)は,Webメールのアドレス・ブックや許可リストに登録されていないメール・アドレスからのメールを破棄できる。特定アドレスからのメールを拒否したり,ベイジアン・フィルタで迷惑メールを振り分けたりする機能は従来から提供していたが,より厳しい条件を設定できるようにした。
(2)は,受信した迷惑メールをニフティに通知する機能。Webメールの画面上で「通報」を選択すると,同社の専用窓口に転送される。ニフティでは「どのような迷惑メールが流行しているのかを把握すると同時に,今後の迷惑メール対策に役立てていく」(同社)。
(3)は,メール送信者認証技術の「Sender ID/SPF(sender policy framework)」と「Domain Keys」への対応である。ただし,当面は送信のみの対応。@niftyのメール・アドレスを持つメールを受信したメール・サーバーが,送信者認証技術を使って@niftyのドメインが詐称されていないかどうかをチェックする用途が中心になる。@niftyの会員が,他のインターネット接続事業者(プロバイダ)から受信したメールをチェックすることはできない。
(1)と(2)は4月26日,(3)は5月11日から提供を開始し,@niftyの会員であればいずれも無償で利用できる。送信者認証技術は,既にインターネットイニシアティブ(IIJ)が導入を表明しており,今後他のプロバイダでも採用が進む可能性が高い。