NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は4月18日,現在使っている固定電話の番号をIP電話で引き続き利用する「番号ポータビリティ」の機能を強化し,着信時だけでなく,発信時も利用できるようにすると発表した。通話先に既存番号が通知されるようになる。対象となるIP電話サービスは,「.Phone IP Centrex for Arcstar IP-VPN」と「同 for e-VLAN」。

 NTTコムは,昨年7月に着信時の番号ポータビリティの提供を開始したが,4月19日からは発信時も利用できるようになる。番号ポータビリティの月額の利用料金は1番号当たり525円。昨年7月から着信のみで利用している既存ユーザーも,基本的に無償で移行できる。今回,発信時にも対応したのは「設備と技術面での準備が整ったため」(NTTコム ブロードバンドIP事業部VoIPサービス部)。

 今回,同時にIP電話を電子メールと連携させるユニファイド・メッセージのサービスも発表。「メッセージボックス機能」として4月19日から提供する。対象となるIP電話サービスはNTTコムの「.Phone IP Centrex for Arcstar IP-VPN」と「同 for e-VLAN」,「同 for OCN(カテゴリーT)」,「同 for Group-VPN」。利用料金は1番号あたり月額315円。

 このサービスを利用すればIP電話への着信や伝言メッセージの有無を,電子メールで携帯電話やパソコンに通知できる。ユーザーはWebブラウザ経由で着信内容を確認したり,NTTコムのセンターに電話をかけてメッセージ内容を聞くことができる。今後,メッセージの内容を電子メールに添付して送信するサービスにも対応する。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション