大阪ガスは5月,外線通話網としてNTT西日本のIP電話サービス「ひかり電話ビジネスタイプ」を導入する。加入電話網からひかり電話ビジネスタイプに変更することで,現在年間約2億3000万円かかっていた外線通話料を1億7000万円に削減できる見込み。

 NTT西日本によれば大阪ガスは「大規模なひかり電話ビジネスタイプのファースト・ユーザー」(ソリューション営業本部営業部ソリューション担当の福田悌三担当課長)となる。大阪ガスは200チャネルでの導入を予定している。

 大阪ガスでは現在IP電話の導入を進めており,ひかり電話ビジネスタイプの採用もその一貫。アクセス回線には広域イーサネットを使う。SIP(session initiation protocol)サーバーは自営で導入する。

 ひかり電話ビジネスタイプは,3月22日に発表された法人向けのIP電話サービスで,従来使っていた0AB~J番号をそのまま利用できる。それまでNTT西日本が提供していた「法人向けIP電話サービス」の提供条件を一部変更し,中小企業などへの導入の敷居を下げたのが特徴。法人向けIP電話サービスでは100チャネル単位だった導入単位をひかり電話ビジネスタイプでは1チャンネルからでも導入可能とした。またアクセス回線にBフレッツベーシックタイプを追加した。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション