中部テレコミュニケーションは4月6日,「アステルPHS電話サービス」を5月27日0時をもって終了すると発表した。サービス終了後,順次基地局の電波を停止していく。

 現時点では2万2800のユーザーがいるが,「他社のPHSサービスに移行してもらえるメドが立ったのでサービス終了に踏み切った」(広報)。中部テレコミュニケーションは新規申し込み受付を終了した2004年5月以降,同社が初期費用を負担する形で他社のPHS電話サービスに移行してもらうよう,ユーザーに働きかけていた。

 アステル・グループは,北海道,北陸,九州の3地域は停波済み。関西のケイ・オプティコムと中国のエネルギア・コミュニケーションズはデータ通信サービスにPHS網を利用しているが,音声電話サービスは既に終了している。沖縄では,ウィルコムが80%出資するウィルコム沖縄に2005年1月に事業統合済みだ。東北の東北インテリジェント通信,東京のYOZAN,四国のSTNetの3社は,現在もサービス提供中。ただしSTNetは,2004年7月に新規加入の受付を終了している。