日立システムアンドサービスは3月28日,au携帯電話からパソコンを遠隔操作できるBREWアプリケーション「μVNC for BREW」を販売開始した(写真)。パソコン向けの無償のリモート・デスクトップ・ソフト「VNC」を,BREW用に開発。パソコン画面の拡大・縮小機能や,携帯の十字キーだけで操作できる機能などを搭載する。NTTドコモのiアプリにはVNCはあるが,au用としては初めてだという。

 最大の特徴は,高速パケット通信CDMA 1x WINに対応したこと。ただし,パケット通信料定額サービス「ダブル定額(ダブル定額ライト含む)」や,パソコン向けWebサイト閲覧サービスPCサイトビューアーの定額制には対応していない。別途パケット通信料が発生する。プランによって異なるが,動画を見ない通常の使い方であれば,1分間に約800パケット発生し,10円程度で済むという。

 同製品では,営業担当者が出先で社内のイントラネット・アプリケーションを操作したり,システム担当者が出先から障害発生時に対応するなど法人向けソリューションを想定。このため,当面は法人向けのみの販売になる。コンシューマ向けは現在検討中。操作対象となるパソコン側には,SSHサーバーの設置などネットワーク・インフラの整備が必要なため,価格は個別見積りになるという。