岡山県のコンソーシアムが運営する「岡山IPv6ショールーム」(愛称「ゆびきたすくえあ」)が3月,NTTドコモのFOMA/無線LANデュアル端末「N900iL」のデモ環境を導入した。既に導入済みのNECの無線IP電話機「MH210」と合わせて数台程度と規模は小さいが,一般の店頭で販売されていないN900iLの使い勝手を実際に試すことができる。

 NECのSIPサーバー「UNIVERGE SV7000」と無線LANアクセス・ポイント(AP)/無線LANスイッチ「UNIVERGE WLシリーズ」をショールームに設置し,将来の拡張性も十分な環境を整えた。ただし,機器そのものは岡山県が購入したものではなく,「NECの協力を得て設置した」(岡山県企画振興部情報政策課の山口博史副参事)。

 岡山IPv6ショールームは,2004年9月にオープンした岡山県の施設で,IPv6の早期普及等を目的とした施設。岡山県内の自治体や企業・団体などで構成する「岡山IPv6コンソーシアム」が運営にあたる。NECのほか,NTTグループやソニー,松下電工などが協力している。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション