日立電子サービス(日立電サ)は3月10日,無線IP電話や無線LAN/FOMAデュアル携帯端末「N900iL」を内線IP電話として使うための「モバイルIPテレフォニーパック」を発表,販売を開始した。

 端末にはN900iLのほか,日立電線の「WirelessIP5000」も使用できる。SIP(session initiation protocol)サーバーを日立電サ側に設置するIPセントレックス方式の場合,無線LANアクセス・ポイント(AP)6台,無線LANコントローラ1台,VoIP(voice over IP)ゲートウエイ,「WirelessIP5000」100台などの構成で900万円。価格には機器だけではなく,システム構築費用も含む(工事費は別)。

 無線LAN APと無線LANコントローラは,米メルー・ネットワークスの製品を採用。同社製品を採用した理由は,(1)データが混在した場合でも音声品質を維持するための音声通信優先機能,(2)無線LAN AP間移動(ハンドオーバー)時の音声途切れを短くする機能--を備えるから。SIPサーバーは特定のメーカー製品を決めておらず,使用する端末の種類や台数,機能などによって適した製品を組み合わせる。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション

日経コミュニケーションからおことわり
3月10日の記事アップ後,詳細な情報が判明したため,記事の一部を3月11日午前中に修正いたしました。