東京エレクトロンは2月23日,米サイファトラストが開発した企業向けのメール用セキュリティ装置「IronMail」を発売した。MTA(message transfer agent),ウイルス対策,コンテンツ・フィルタ,メールの暗号化,スパム対策といった機能を備える。

 外部からの受信メールと内部から送る送信メールの両方を対象にできる。「例えば,ワームが送信する迷惑メールを止めるには,添付ファイルのフィルタリング,ウイルス対策機能,あて先が多数あるメールの配信停止といった設定を組み合わせて使う」(東京エレクトロンの宮本隆義・エンタープライズ・セールスグループ プロダクトセールス担当)。

 また,LDAP(lightweight directory access protocol)サーバーと連携するなどして,グループごとに異なるポリシーを設定できる。「経理部の社員が送信するメールは必ず暗号化する」といった設定が可能だという。価格は,中小企業向けのエントリー・モデル「IronMail S-10 Secure Platform」が144万9000円(100ユーザー程度まで対応し,迷惑メール防御機能,サイファトラスト製のウイルス対策機能,ポリシー管理機能を含む)から。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション