米シスコシステムズは米国現地時間の1月12日,無線LAN機器メーカーの米エアスペースをおよそ4億5000万ドルで買収することで合意に達したと発表した。買収は株式交換によって行われ,4月30日に買収が完了する予定だ。買収完了後,エアスペースの従業員はシスコシステムズに移籍することになる。

 シスコシステムズは,無線LANコントローラー,管理ツール,セキュリティ機能といったエアスペースの製品ラインナップを取り込むことでソリューションの幅を広げることを買収の狙いに挙げている。

 エアスペースの製品としては,NECの無線LAN対応携帯電話機「N900iL」を用いたモバイル・セントレックスのアクセス・ポイント(AP)が知られている。具体的にはNECがソリューションを提供する際には,NECがカスタマイズしたエアスペースのAPを推奨製品としている。NECは「今回の買収発表により,現在の両社の関係を見直すという話は出ていない」(広報)とした。