NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は1月13日,社内のグループウエアを携帯電話の画面から利用できるサービス「グループウェアコネクトサービス」を発表した。企業ユーザーは導入費用を抑えながら短期間で,既存のグループウエアに携帯電話向けサービスを付加できる。利用料は1ID当たり月340円。別途,月6万8750円以上の管理手数料がかかる。

 既存のパソコン向けグループウエアを携帯電話から利用できるようにするには,携帯電話の小さな画面でも表示できる仕組みが不可欠。従来は,表示方法を最適化するシステムなどを自前で導入する必要があった。今回の新サービスを使えば,これらシステムは不要。NTTコムの試算によれば,導入費用を300万円以上削減しながら約1.5カ月ほどの期間で導入できる。

 新サービスは,情報漏えい対策も施している。メールやスケジュール,アドレス帳などを閲覧しても,データの内容そのものは携帯電話本体に残らない仕組みとした。対応する携帯電話のサービスは,NTTドコモの「iモード」,auの「EZweb」,ボーダフォンの「Vodafonelive!」,DDIポケットの「AirH" Phone」。グループウエアは,日本IBMの「Lotus Notes/Domino」,マイクロソフトの「Microsoft Exchange」など主流となっているソフトに対応する。

 新サービスは携帯電話から企業ネットワークにアクセスするためのサービス「モバイルコネクトサービス」の付加メニューという位置づけ。このため別途,モバイルコネクトサービスの契約が必要。モバイルコネクトは,5万5000円の基本料と1ID当たり月860円(1000ID以上の場合)の利用料がかかる。また,グループウエアのサーバーを設置した拠点とNTTコムのデータ・センターをつなぐ回線費用も必要。

(加藤 慶信=日経コミュニケーション