米国最大のIP電話事業者ボネージ・ホールディングスは1月5日,契約回線数が40万に達したと発表した。昨年中に30万回線を獲得。半年で20万から40万回線に倍増したという。

 ボネージはIP電話用のモデムをユーザーに提供し,このモデムをユーザーがインターネット回線に接続。モデムに電話機を接続することでIP電話サービスを利用する。ボネージは米国の数カ所にIP電話用のサーバーを設置し,他の通信事業者と相互接続している。

 料金体系は月額14.99ドルで米国とカナダに500分間,月額24.99ドルで米国とカナダにかけ放題など。通常の固定電話から電話番号を変えずに使い続けることができる。

 また,ボネージは1月4日,通信機器メーカーの米UTスターコムと組んで,携帯型の端末を利用したIP電話サービスを提供すると明らかにした。UTスターコムがIEEE 802.11b仕様の端末を供給する。2005年の春から秋にかけて投入するという。家庭やオフィスの無線LANネットワーク,屋外の無線LAN接続サービスでの利用を想定している。通信事業者経由で販売したり,既存の契約者へのオプション・サービスとして売り込む。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション