イー・アクセスは1月6日,新規参入を目指す携帯電話事業に向けた実証実験を富士通と共同で開始すると発表した。総務省から実験免許を取得次第,1月中にもイー・アクセスが設立した子会社「イー・モバイル」を通じて開始する予定である。

 イー・モバイルと富士通が実験するのは,NTTドコモやボーダフォンなどが採用している「W-CDMA(wideband-code division multiple access)」方式。東京都内に数台基地局を設置し,基地局の性能評価やHSDPA(high speed downlink packet access)といったデータ通信システムの実験を実施する。

 会見した種野晴夫・代表取締役社長兼COO(最高執行責任者)は,携帯電話事業のコンセプトを説明。「シンプルで安価な料金で,単なる音声端末ではなく,ユーザーのニーズに応じてディジタル・カメラやポータブル音楽プレイヤーに装着できる機能専用端末を開発したい」(種野COO)。2006年を目標にサービスを開始し,早期に人口カバー率90%超を目指す考えを明らかにした。