KDDIと松下電器産業は12月21日,共同で新たなネットワーク・サービスを提供すると発表した。まずはKDDIの携帯電話やブロードバンド・サービスと,松下電器のディジタル・テレビ向け情報配信サービス「Tナビ」を連携したサービス開発に両社で取り組む。2006年3月までに新サービスの提供を目指す。

 Tナビは,松下電器が提供するテレビ向けのインターネット接続サービス。ADSL(asymmetric digital subscriber line)などのブロードバンド・サービスと「Tナビ」対応のディジタル・テレビを接続して,通信販売や交通情報など様々なサービスを利用できる。

 新サービスとして両社が想定しているのは,携帯電話機とディジタル・テレビの連携サービス。具体的には(1)携帯電話機とTナビで画像データを共有,(2)Tナビで購入したチケットを携帯電話に発行,(3)Tナビ利用時に,携帯電話機をリモコン代わりに利用,(4)非常時の安否確認メッセージ交換--などのサービス開発に着手する。

 両社はこれらのサービスの実現可能性を探るため,2005年2月から約1年間,モニターを30名程度募集して実証実験をする予定。実用化が可能と判断したサービスから順次商用化していく。