インターネット セキュリティ システムズ(ISS)は12月15日,不正な通信を検知して遮断する侵入防止システム(IPS:intrusion prevention system)の新製品を発表した。12月22日に発売する。

 新製品は,IPSアプライアンス「Proventia G2000」と「同 G400」。G2000は同社のIPSシリーズの最上位機種となる(写真)。従来製品と異なる機能強化のポイントは,(1)最大4セグメントまで同時に監視・防御が可能,(2)ポートやIPアドレスの範囲,VLAN(バーチャルLAN)ごとに異なるセキュリティ・ポリシーを設定できる――など。

 G2000とG400は,対応できる最大スループットが異なる。それ以外は同機能。G2000は,最大2Gビット/秒,G400は最大400Mビット/秒のスループットまで対応可能だ。価格はG2000が1350万円から,G400が475万円から。主に通信事業者や大企業を中心に売り込む。

 ISSは2005年の製品ロードマップにも触れた。「詳細は決まっていないが5G~10Gビット/秒くらいまで対応できるIPSの最上位機種を投入する予定」(松崎義雄経営企画部長)だという。

(宗像 誠之=日経コミュニケーション