ソフトバンクBBは12月13日,ADSL(asymmetric digital subscriber line)サービス「Yahoo! BB」の顧客情報と見られるデータが週刊誌2誌から10日に持ち込まれたと発表した。

 顧客情報を持ち込んだのは,「週刊新潮」(新潮社)と「週刊フラッシュ」(光文社)。ソフトバンクBBは2誌が持ち込んだデータの一部を照合した結果,(1)日経BP社が11月に確認を求めたものと同じ特徴を持つ,(2)フラッシュが持ち込んだ5000件のデータには,日経BP社が持ち込んだ900件が含まれる――の2点を確認した。2003年3月時点の顧客データだとしている。

 ソフトバンクBBはさらに,新潮社から3万件分の顧客情報を入手したとの通知を13日に受けている。このデータの照合はまだ済ませていない。

 流出した情報は,(1)氏名,(2)住所,(3)電話番号,(4)携帯電話番号の4点。ソフトバンクBBは,Yahoo! JAPAN IDなど同社固有のデータが記載されていないため,同社のデータベースから流出したかどうかは不明としている。2次流出の兆候も見られないとしている。

(島津 忠承=日経コミュニケーション