写真1 超小型ハンドセットと
音楽プレーヤー型端末

 DDIポケットは11月26日,来年以降に発売予定の新コンセプト端末「ジャケットフォン」(仮称)を参考展示した。ジャケットフォンは,決められたインタフェースを持つ端末に10円玉大サイズの通信モジュールを差し込むことで,通信機能を持たないハンドセットや音楽プレーヤーなどをPHSとして利用できるようにする。

 ジャケットフォンのコンセプトは,通信モジュールと端末固有の機能を分離すること。PHS端末のノウハウのないメーカーでも端末開発に参入しやすくする狙いがある。今回の発表では,NTTドコモの「premini」よりも小さい超小型ハンドセット(写真1上)や,メール送受信機能にこだわった手書き入力対応の携帯情報端末(PDA)型端末などが展示された。

 特に目を引いたのは,音楽プレーヤー型端末(写真1下)。PHSの定額・常時接続サービスを使うことで,インターネット・ラジオや音楽配信サービスが利用可能になるという。他に腕時計型の地上波デジタル放送対応端末や,PHSの位置情報機能を利用した腕時計型の位置情報ユニットなどが並んだほか,10円玉大サイズの通信モジュールも展示された(写真2)。

 ただし今回発表されたのは,実際の通信ができないモック。「来年くらいにプロトタイプが完成する予定」(喜久川政樹経営企画本部長執行役員)のため,実際の商品化はそれ以降になる見込みだ。

写真2 そのほかの端末と通信モジュール
写真2 そのほかの端末と通信モジュール